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ナザレン国際援助委員会

     
カテゴリー「聞き取り調査」の記事一覧

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聞き取り調査③-ボランティアがボランティアでなくなるとき

自宅避難者の方々に対して聞き取り調査を行った際、あるタクシー事業主の方のお話を聞く事が出来た。

そこで「これは是非、全国に伝えて頂きたい」と依頼された言葉がある。

それは、

「他県から来たボランティア団体が被災者に対して、買い物や病院に行く際に無料送迎を行っているが、人を運搬してお金をもらい、生活している私達地元のタクシー業界はどうすればいいのでしょうか?
と。

私は、その言葉を聞いて何も答えられなかった。


「勿論、私達も全国各地からボランティアに来て下さってとてもありがたく思っています。ですからなかなかこの事をいう事はできなかった。

しかし、自分の家を無くし、家族を亡くした仲間や社員がやはり自分にはこの仕事しかないと帰ってきているんです。
そろそろ私達も雇用について考えなくてはならないんです」

自らも自宅避難者で、タクシー会社を運営する社長さんがそう私に自分の思いの丈を私に明かしてくださった。


【良かれと思っていたボランティアが実は、雇用を圧迫している・・】

私が考えもしない・想像さえもしなかった状況が被災地には広がっていた。


この聞き取り調査でそろそろ私達ボランティアも、

「活動をもう一度、精査する時期に来ているのではないか?」

と考えさせられる出来事だった。


これからJNCMも仮設支援を本格化させていく。その中でこれから問題になるのは自立支援という考え方。

どこまでボランティアするかというのは今後の大きな課題だろう。

またイベントに関しても、ただイベントをしていくだけならばそれはイベントをする側の自己満足を生むだけになるかもしれない。。

本当の意味での支援とはなんであるのか。

これは私達JNCMにも突き付けられた大きな課題だ。

DSC06865.JPG







「安全運転」掲げられた被災したタクシー会社。ここも自宅避難場所だ。

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聞き取り調査②-自宅避難者達の結束

2011年7月27日に6回目となる自宅避難者の方々の実態調査を行った。

自宅避難者の主な聞き取り調査のエリアは、野蒜・新東名・大塚地区。

各自治体によって復興ロードマップが策定されているが、必ずしもこれらのロードマップがそこに住む住民の方々の理解が得られているかと言えば、そうではない。

それが東松島市の野蒜・東名地帯の高台移転の問題だ。

ここは仙台から石巻を結ぶJR仙石線の重要な路線となっている場所。


この野蒜・東名の移転問題が絡み、今でもJR線の再開のメドは立っていない。


高台移転に関する小さい問題と思われがちだが、この野蒜・東名間のJR線が復旧しなければ、

実は仙台~石巻間の電車復旧もできない事となる。


前回の調査結果の中で、

高台移転に関して強制力をもった集団移転に関して反対し、署名活動を行っている方の記事を書いたが、

その署名活動も終わり、その署名・嘆願が東松島市市長に提出された。(2011年7月8日)

DSC06853.JPG







この様子は地元の新聞の掲載された。

この話し合いにて決まった事は、東松島市阿部市長は「運河から北に住んでいる自宅避難者の方はそのまま住んでも構わない」という事だったという。

この市長の発言で、自宅避難者の方々も少なからず一安心だったとの事だった。


そしてその後について、7月27日までの動きとしては次のような事柄があったとの事だった。


東松島市としてもJRの沿線は今の沿線のまま復旧してほしい、つまりJRの高台への移転は望んでいないとの事でJR側に打診

↓↓

JR側は「高架橋などの整備には時間も費用も掛かり、また津波を被った現路線に電車を通す事には難色をしてしている」との事。


---------
しかし、時間と費用が掛かると言うが高台移転になれば、それこそ用地買収が大きな問題となり、

これこそもっと時間も費用が掛かり、そのせいでこの奥松島の復興はずっと遅れ、忘れられた場所となるのではないか?という恐れが現地では広がっている。

---------
また、自宅避難者に対して「東松島市としてもJRの沿線は今の沿線のまま復旧してほしい」という市の方からの説明だったが、2011年7月14日付の石巻かほくには以下のような記事が掲載された。


DSC06854.JPGDSC06855.JPG







右は記事を拡大した画像。

拡大画像にある「仙石線北側の標高20メートルの地域を考えている。高台への移転が進めば、海側に線路を通す意味は薄れる」との記事が載る。

「????」

これは自宅避難者に対して出された行政側の意向と真っ向から対立する発言記事であるが、行政側は「こんな事を言っていない」と、自宅避難者側には説明があったという。

自宅避難者の方も「その言葉を信じたい」という事だった。


---------
2011年7月15日付 河北新報


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JR側の難色が記事になったと言えるだろう。だが、この記事の中に「住民不在の場所に駅舎を再建してもしかたがない」

とあるが、私達の調査では住民は少しずつ帰ってきている!!というのが実感だ。

新町では17世帯70人だったのが、20世帯となり、

大塚地区では住民の総意の場である役員会(自治会)にてJRの現状ルートの復帰の嘆願書を提出している。


この記事にあるように「住民不在」というのは、何をもっての根拠なのだろうか?


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<現地の自宅雛者の子ども達が作成したメッセージ>

心からの訴え。野蒜駅に貼られていた。

この状況を見ての発言なのだろうか?と疑問に思うし、私達は何が真実で真実でないのかを、追求していかなくてはならないと思う。

「さて、どちらが真実であるのか?」と。


--------------
ともあれ、自宅避難者の方もこれから市側と協議するため、自宅避難者間でも話し合いのときを持つ必要性がでてきた。

だが、野蒜方面はこのような問題から復興が遅れており、話し合う場所も難航した。

けれども、自宅避難者の方の懸命の働きにより、

これから野蒜駅2階のNマップと呼ばれるところで話し合いのときをもっていきたいという事だった。

これから具体化されていくと思われる。

その為にこの記事を多くの現地の方々に見て頂きたいと願っている。


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津波の被害がそのまま残るJR野蒜駅。この2階に話し合いの場を作るとのこと。
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DSC08143.JPG
野蒜駅内部。足場が傾いたまま。
津波に飲みこまれたであろう鳥の死骸がいくつも散乱していた。





「被災地の現実はまだまだ厳しい。」

これが私の率直な感想だ。



また、被災地での雇用問題も段々だと表面化してきている事を今回知った。

そしてその問題は、ボランティアも一因としてある事実、、、

次回にこの事については触れたいと思う。


(文責:篠澤)

【聞き取り調査① -自宅避難者】

2011/06/24-野蒜・東名聞き取り調査 

この震災で今色々と問題はあるが、高台への集団に移転についてはマスコミではほとんどその情報を流さない。

どちらかと言えば集団移転を前提にした記事が目立つ。じつはJNCMの調査でわかったのは自宅避難者の中には、集団移転に反対する声もあるという事だった。

そのひとつの事例が、東松島で深刻な被害のあった野蒜・東名にいる自宅避難者だ。

この地帯は危険地帯として設定され、12月まで国や行政などの方針が固まらない限り、土地の取得・家を新築する事はできない。

全壊した・半壊した家が目立つがその中にも実は自宅避難者が多い。最近では行政も把握してきたが、これまで自宅避難者がどれだけいるかは不明のままだった。

ともあれ、この自宅避難者の中には強制移転させられることに対して警戒感をもっておられる方も多かった。

しかし最近、朝日新聞で、野蒜や東名は一体的な集団移転の方向で動いている旨の情報がリークされた。

けれども行政からの正式な発表はない。

「移転を希望される人は移転すればいいけれど、移転したくない人まで強制的に移転させるのはおかしい!」と言われる自治会の会長の方にお話を聞く機会があった。

7月初頭まで、署名活動を行い、市長に対して直談判し、これから自宅避難者で作る市民の会も発足するという。

私もいろんなところでボランティアをしているがこの野蒜と東名での復旧はほかの地区に比べ遅れている・・・というよりも、手を付けていないというのが実際のところ。

東松島市の市役所の近くの線路の復旧工事は急ピッチで進み先日開通したが、仙石線の野蒜駅周辺は手が全く入っておらず、そのまま。

朝日新聞によると、JRも高台経由の沿線作りを検討しているとの事・・・だからここは手を付けていないのか?
 
自宅避難者の本当の声が届いていない現状がそこにはあった。

朝日新聞の記事

DSC06050.JPG









全く手がつけられていない野蒜駅
P1010492.JPG






ともあれ、被災地ではめまぐるしく状況が変わる。

だからこそ色んな人がボランティアに来てほしい。色々感じてほしいと思う。個人的なボランティアだって沢山行ってもかまわない。

これから大きく問題になるのは仮設住宅で起こるであろう孤独死・後追い自殺。仮設住宅に入ってからが実は問題が山積みなのだ

被災地で繰り広げられている問題は対岸の火事ではない、私たち日本人全員にかかわる事柄なのだ。

ボランティア=泥だしではない。ボランティア=人との繋がりなのだ。

政治利用・マスコミ利用される言葉だけの「絆」はもういらない。


(文責:篠澤)

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【被災地:東松島で2011年4月上旬より支援活動を展開】

これまでのボランティア派遣数

延べ1131
(301人-1期間-)

会社員、学生(早稲田・上智・京大・関西学院・同志社など15校以上)、高校生、小学生、フリーター、警察官、教員、牧師、会社社長、介護士、弁護士、主婦、管理栄養士、調理師、メンタル心理士、ニート(自称)、音楽家、青年実業家、コンサルティング関係者、NGO関係者etc..
ボランティア参加は、北は山形・南は沖縄まで全国各地から、外国ではフランス・台湾・アメリカ・中国、香港、オーストラリア、シンガポール etc..
信条、人種・国籍は一切問わず

参加者の最高齢-77歳-
(2012年7月23日現在)

JNCMは
東松島復興協議会幹事団体
です。

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ナザレン・コンパッショネート・ミニストリーズ(NCM)は、人間の差し迫る必要を考慮に入れ、貧困や無力の根元的な原因となるものに対して、キリスト者の共感の実践を実現していく働きであり、米国に本部を置くナザレン教会が世界中の助けを必要とする人々に手をさしのべるための動力源です。
この目的を達成するために、NCMは助けを必要とする人々に4つのアプローチをもって接しています。

   ① 子どもの育成
   ② 災害援助
   ③ 発展のための教育
   ④ 社会的な変容

○現地責任者・現地事務所
 大瀬勝昭

○総責任者:日本ナザレン教団 
    

    

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