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【聞き取り調査⑤ -復興のキーワード『リーダーの必要性』】

野蒜・新東名における聞き取り調査にあたって少しずつ見えてきた事がある。

それは、野蒜・新東名の復興を考える場合、

①物流・人の輸送を円滑にするためにJR沿線の原状復帰

②早急に各地域の仮の代表者を集め、継続的な代表者会議を行い、地域住民に情報を広く伝え、共有する事


であるという事だ。


①については異論を唱える人も多くいると思われる。
なぜなら「また津波が来たときにどうなるのか?」という不安を払しょくできないからだ。

しかし、異論を唱える方は、仮設住宅が建築制限のかかる危険地域(多くの方が亡くなった場所に)に建設されていることをご存じだろうか。


先週は地震が起こり、津波注意報が発令された。

仮設住宅の方々は津波の危険を感じ、多くの方々が仮設住宅から避難されていった。

けれども、この避難も実は行政側から避難路経路が示されたわけではなく、各自独自に逃げているのが実情だ。

つまりまだ仮設住宅の方々への避難経路・避難場所は策定されてはいないのだ。


津波がやってくる危険地帯に仮設住宅が建設されているこの事実・・・私たちはどう受け止めればよいのだろう。


ではなぜ、仮設住宅をまた津波が来る場所に建設しているのか?

それは極めて答えは簡単だ。 


 「場所がない」 からである。(国の土地の買い上げについても現状、何もきまっていない)


普通に考えると、津波が来ないような場所に仮設住宅を建てるべきだと思う。

けれどもそれができていないのは仮設住宅を作るスペース・場所がないからであり、

これはつまり、安全な場所を確保するための用地買収ができていない事にもなる。


この事を踏まえながら、JRの原状復帰の事を考えてみると、

ただ、「また津波がきたらどうするのか?」という議論は成り立たない。


また高台への移転をJR側は主張していると言われているが、仮設住宅の問題から見るに、用地買収が容易にかつ早急にできるという事はあり得ないと言わざるを得ないだろう。

(ちなみに危険地帯において仮設住宅の建設は許可されるが自宅の建築は許可されていない。)


だとすれば、野蒜・新東名の復興は大幅に遅れる

DSC07441.JPG











DSC07442.JPG




【まだ手つかずの野蒜駅】


そうなれば、だれが復興が大幅に遅れる地域に住みたいと思うだろうか・・・。

逆に復興が進んでいる場所に引っ越そうと思うのはごく自然の事だと思われる。

そうなるとこの地域が本当の意味で「忘れられた場所」となってしまう可能性があるのではないだろうか。


夜になった野蒜駅。。
DSC07467.JPG






トラックの光だけがまぶしい。

DSC07468.JPG





フラッシュ撮影だとこんな感じ。。。


DSC07464.JPG


肉眼で見るとこんな感じ・・・何も見えない。街灯もなにもない。。

ここに自宅避難者が住んでいることを思うとき、なんとも言えない気持ちとなった。





この野蒜・新東名間の沿線が復旧しない現在、石巻・東松島の方々は陸路で仙台まで行き来している。

しかし、これはかなりしんどい状況だ。


また先日、野蒜海岸から宮戸島に訪問した際、宮戸島(現在600人程度)の人々は元々は野蒜地域で買い出しに出かけていたという事だった。

けれども、野蒜が復興していない現状では、矢本の方まで出かけていかなくてはならず、宮戸島に住居を構える高齢者にとってかなりの重労働を余儀なくされている。

また宮戸島の住民の方曰く、

「野蒜が復興しなければ、そこの経済に頼っていた宮戸島も『忘れられた場所』となってしまい、宮戸島に住む住民も減ってしまう」

との切実な話だった。

隣町の経済に頼る地域にとって、隣町の復興はその地域にとっても大変重要な事なのだ。

これは他の被災地でも同じような状況があるのではないかと感じた。

<宮古島へ続くただ一つの道(お昼編)>



<宮古島へ続くただ一つの道(夜編)>



そして実はこの状況を変えていけるのは【被災者自身】である事を被災者の方には知ってほしいと思う。

現在は自分の事でいっぱいいっぱいである事は百も承知、、、しかしそれでも災害復興ロードマップは動いてしまっているのも現実


被災者がこの復興に対して気づいたときには、「こんなはずじゃなかった・・・」、「気づくのが遅かった。。。」 という事がないように、是非この事に関心を持ってほしいと思う。

現在はまだ動き始めたばかり。

だからこそ、今だからこそ被災者の方々には動いてほしい。


野蒜地域でのとりあえずのJR原状復帰を願う野蒜・新町の代表者:坂本氏はこう語る。

「私達だけが動いてもどうにもならない。 

今の輸送状況に苦しんでいる
石巻・宮戸・野蒜・東名の人々も一緒になってこの事を考えてほしい」

と。

DSC07447.JPG




原状復帰を求める住民の方の看板がでていた。


現在の自宅避難者の多くはインターネットが繋がらない場所におられる方・もしくは扱えない方々が多い。

そうなると、今の現状を伝える人の存在が重要だ。

野蒜・東名にはいくつかの行政区があり、各行政区には区長がいる。

しかし、その区長自身がこの地域に住んでいない事もあり、今の現状・課題・問題が情報共有されていないのが実情だ。


これを解消するためには

上記にあげた②の

②早急に各地域の仮の代表者を集め、継続的な代表者会議を行い、地域住民に情報を広く伝え、共有する事

が不可欠となる。

最初から形式ばった形で代表者を選ぶのではなく、

今まさに緊急事態であるのだから意識のある方・この問題に関心のある方が先頭に立つ臨機応変さが一つのキーポイント
になるだろう。


まさに今、リーダーが求められている。



そうでなければ問題の解決の道は見出されない。



是非とも各地域から、代表者が現れ、そこに住む住民(自宅避難者)の方々に情報がいきわたり、

被災者の方々の声が反映された災害ロードマップが策定されていくことを切に願いたい。



(文責:篠澤)

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